2011年12月13日火曜日

礒江毅=グスタボ・イソエ  ~師走はのんびり~

ちょっと早いですが今年頑張った?御褒美に自分へのクリスマスプレゼント。
 よく見ると"gator"と"rosewood"の文字が!
 そうです、ebayのオークションです。「ワニ皮」「ローズウッド」…どちらもワシントン条約に抵触していますねぇw ええ、確信犯です。
 この"gator"というのは楽器ケースのメーカーなんですよね。何をどう勘違いしているのか分かりませんが。ちょっとどきどきしながらケースの詳細を見ましたが「ワニ皮」は100%使用されていないようです、当然ながら。
 ローズウッドも前回ギターのネックを落札した時にワシントン条約を色々と調べたんですよ。
 近年ではギターでいうところのローズウッドとは、輸出入の規制がある「ブラジリアン・ローズウッド」ではなく、大雑把に言うと黒っぽい縞模様があって焦げ茶色がかっているなんですね(近縁種みたい)。実際に規制のかかるブラジリアン・ローズウッドを使用した楽器は山ほどあるわけですが、それは僕がおいそれと手を出せる金額ではありません。
 実を言うと落札したギター、Made in Japan で逆輸入する事になるんですよ。
 Fenderというメーカーの日本工場で製作されたもので、製作された年、そして安心wの日本製。そしてブラジリアン・ローズウッドを使った物なら輸出許可書とかも付いてるはずです。
 クリスマスには間に合わないだろうけど、年内に届くと良いな。

 さて今日はちょっとした事で戸籍謄本が必要となり、一路奈良県へと向かいました。結婚した時に住民票と一緒に動かして、奈良を離れるつもりはなかったんだけどな、人生色々あります。
 午前中に用事を済ませて午後からぶらぶらしようと思っていたのですが、ならやま大通り押熊交差点に来た時に「ベビーフェイス」ってまだ営業してんのかな? …営業していました。十数年ぶりです、意味なく大盛りのスパゲッティを頼んでちょっと後悔。
 満腹になると急に眠気が襲ってきます。車を一路平城宮跡へ。
 気がついたら15時過ぎ、大慌てで奈良市役所へ謄本を取りに。
 時間も16時近くなってきたので、もう帰ろうかなと考えていたのですが奈良県立美術館にて「礒江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの異才」展があったのでそれを時間ぎりぎりに観に行きました。
 個人的には楽しめた展示でしたね。ただ、細密を売りにしてるんだからガラス越しの展示はどうかなと。かゆい所に手が届かないそんな展示で…
 感想を言えば、何故日本に帰って来たんだろうなと素朴な疑問。感受性の強い二十代なったばかり、単身でスペインに乗り込みリアリズム絵画をスポンジに水が吸収されていくような流れは見ていて感心するばかりでしたが、晩年日本に帰ってきてからは空間がなくなってしまった、前にも岸田劉生でも書きましたが、表面的になりすぎてフレームの外をイメージできなくなってきている気がしたんですよね。存在感が希薄というか(あくまでも個人の意見です)。アンダルシアの青い空、からっとした空気の中でしか表現できなくなっちゃったんじゃないのかな、そう邪推してしまします。
 最近発見された若き日のクロッキーやデッサンなど、何だか懐かしい気持ちが出てきましたね。僕とは16歳の年齢差ですが、描かれていたものを見てると予備校の頃、こんな風に描いてみろと、そこの先生と同世代で、写実なんかの世界的潮流だったのかもしれませんね。お手本だったのがこの時代のこんな感じの描き方。
 昔が良かった、今は駄目なんて否定は意味がないのでしませんが、今の受験生の絵を見るとげんなりし、またそれが表現だと思い込んで大学でもその延長っていうのもどうかと。

 先日井上実君と電話で無駄話。石膏デッサンしたいよなと何故か意見が一致。今だと写真使わないと形取る自信ありません、というか気力と集中力が持たないでしょうけど。
 子供が美大受験するって言うまで石膏像は買いませんがw

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