先日のブログの後、森川杜園を色々ググってみてたんですね。図録なんかはもう入手できませんね。あきらめずぼーっと見ていると検索結果が!!
森川杜園『正倉院御物写』の世界
探せば出てくるもんですね。早速一冊お願いしました、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻・東京大学史料編纂所付属画像史料解析センター…長いw
そして送って頂いたのが…
正直に話しますと思っていた図録じゃなかったのですが…それ以上の価値のある中身でした。
森川杜園はもしかしたら同時代の画家なんかよりもずっと巧いんじゃないんだろうかと思わせる筆、鉛筆もしくはペン。卓越したデッサン力が素晴らしい模刻へと繋がるのだと思います。
黒田清輝や安井曽太郎なんかの、西洋的な明暗で立体感を出すのに木炭で光と影で劇的な空間を描いた物と比べても遜色がないどころかそれ以上、日本画の下絵でもこういったものは見たことがありません。図録ナンバー1は繊細な線の強弱だけで立体を表現しているんですよね(川を描いた淡彩素描にも見えます)。本当にこの当時の画家達、誰もこれできなかったと思います(僕の乏しい記憶ですが)。
またページをパラパラ…正倉院の鏡箱等の意匠を淡彩で描き写した物はウイリアム・モリスを思わさせる繊細でいて華やかな意匠…しばらく呆然と眺めていました。中国とかではほとんど残っていないだろう美術品。日本ってすごい物を残していたんだなぁ。
稲田先生、森川杜園の模刻の仕事がありましたら手弁当で駆けつけますのでその時はよろしくお願い致しますw
またこのような素晴らしい研究を心から尊敬します。今後ともご研究が発展される事をお祈り申し上げます。
さて、一位一刀彫
7~8年前に飛騨高山で購入したものです。
此の時印籠根付博物館?に行きたかったのですが、子供がベビーカーに乗っていて、嫁さんも全く興味がなさそうだったのでキャンセルされました(行っとけばよかったなぁ)。
鯉を彫っています。まだ三分くらいですかね、お腹と背中の丸みをもうちょっと攻めてみます。
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